日常生活がつらい。それって不安障害かも

不安は誰にでもありますが、度を越した不安により日常生活に支障が出る場合は不安障害かもしれません。

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私は家族の帰りが遅くて不安になり、玄関で1時間以上何をするでもなく待っていたことがあります。

この記事では不安障害にどんな種類があるのかを簡単にまとめました。

 

★不安障害の種類

  • 全般性不安障害(ぜんぱんせいふあんしょうがい、Generalized Anxiety Disorder, GAD)

《とにかく心配で他のことが手につかない》

全般性不安障害は、特別な理由もなく不安が度を越してしまいます。

ある1つのことが頭に浮かぶと、そのことで最悪の状況を想像し、あれこれと考えてしまうことが長時間続きます。

不安のため落ち着きがなくなり、ものごとに集中できなくなることもあります。

自律神経の変調が伴い、頭痛や疲れやすさ、不眠などによって日常生活に支障をきたすこともあります。

*「全般性不安障害」の詳細はこちら→全般性不安障害について - チコぶろぐ

  • 社交不安障害(しゃこうふあんしょうがい、Social Anxiety Disorder: SAD)

《人前で過度に緊張してしまう》

大勢の人の前で話したり歌ったり、初対面の人と話をするとき、「緊張したり不安を感じること」は誰でもあると思います。

社交不安障害は、このような状況で強い不安を感じ、その状況を避けることで日常生活に支障が出てしまう病気です。

他にも外食、人前で字を書く状況で強い不安を感じることもあります。

 

  • 強迫性障害(きょうはくせいしょうがい、Obsessive–compulsive disorder , OCD)

《何度もしつこく確認作業をしてしまう》

強迫性障害は、強い不安やこだわりによって日常生活に支障が出てしまう病気です。

数字や縁起などに、こだわることもよくあります。

「鍵をかけたか不安になって、何度もしつこく確かめていたら、約束の時間に遅れてしまった」「バイ菌が付いているからと、何時間も手を洗い続ける」のも強迫性障害の症状の1つです。

 

  • その他の不安障害

パニック障害、恐怖症、外傷後ストレス障害、急性ストレス障害など。

 

不安障害は治療で良くなる
不安障害は性格、生育歴、ストレスなど、多くの要因が関係していますが、原因ははっきりとは分かっていません。

しかし、脳内の神経伝達物質セロトニンの不足によって起こるなど、解明が進んでいる部分もあり、治療すれば症状を和らげ軽快させることができます。

不安が強かったり、緊張するのは「性格」ではなく不安障害という「病気」かもしれません。

日常生活が過ごしにくいと感じるようなら、一度病院へ行ってみると良いでしょう。

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