強迫性障害について

私は「強迫性障害」と「全般性不安障害」で、心療内科に通院しています。

*「全般性不安障害」についてはこちら→全般性不安障害について - チコぶろぐ

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★はじめに

私は2年ほど前に、自分の思考や行為の原因が強迫性障害だと知りました。

それまでは、他の人が自分ほど不安にならないのを疑問に思い、自分が病気だと思っていませんでした。

強迫性障害についてまとめましたので、不安やこだわりが強く、日常生活に支障が出ている方は参考にしてください。

そうでない方にも「強迫性障害」を知ってもらえると嬉しいです。

 

★「強迫性障害」はどんな病気なの?

強迫性障害は、強い「不安」や「こだわり」によって日常に支障が出る病気です。

自分の意思に反してある考えが浮かんで、ある行為を繰り返してしまうことに苦しみます。

「わかってはいるけれど、やめられない」のを、本人も自覚しているのが特徴です。

強迫性障害の発症には、性格、生育歴、ストレスや感染症など、多くの要因が関係していますが、原因ははっきりとはわかっていません。

しかし、解明が進んでいる部分もあり、積極的に治療に取り組めば治る病気です。

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★「強迫観念」と「強迫行為」

強迫性障害には「強迫観念」と「強迫行為」の2つの症状があります。

強迫観念は、頭から離れない考えのことで、その内容が「不合理」だとわかっていても、頭から追い払うことができません。

強迫行為は、強迫観念から生じた不安にかきたてられて行う行為のことで、「やりすぎ」「無意味」とわかっていても何度も繰り返して、やめることができません。

強迫性障害の人は強迫観念が主体、強迫行為が主体、およびその両方で困っています。

 

★「強迫性障害」の症状

強迫観念強迫行為として、以下のようなものがあります。

  • 不潔恐怖と洗浄

汚れや細菌汚染の恐怖から過剰な手洗い、入浴、洗濯を繰り返す。ドアノブや手すりなどが不潔だと感じて触れない。など

  • 加害恐怖

実際はそうでないと分かっているのに、誰かに危害を加えたかもしれない、という考えにとらわれる。新聞やテレビに事件や事故として取り上げられていないか確認したり、警察や周囲の人に直接確認したりする。など

  • 確認行為

戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する。例えば、必要以上に何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手で触って確認する。など

  • 儀式行為

自分の決めた手順で物事を行なわないと悪いことが起きるという不安から、どんなときも同じ手順で仕事や家事をする。

  • 数字へのこだわり

不吉な数字や幸運な数字に、縁起を担ぐというレベルを超えてこだわる。

  • 物の配置、対称性などへのこだわり

物の配置に一定のこだわりがある。必ず同じになっていないと不安になる。

 

★「強迫性障害」の治療法

強迫性障害の治療には、認知行動療法による治療を組み合わせるのが効果的とされています。

治療は個々の患者さんに合わせて決定されるので、不安に思うこと、治療法の希望などがある場合は医師に相談してみましょう。

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自己判断せずに、専門の医師に診てもらってくださいね。