全般性不安障害について
私は「全般性不安障害」と「強迫性障害」で、心療内科に通院しています。
*「強迫性障害」についてはこちら→強迫性障害について - チコぶろぐ
★はじめに
私は2年ほど前に、自分の思考や行為が全般性不安障害によるものと知りました。
それまでは、他の人が自分ほど不安にならないのを疑問に思い、自分が病気だと思っていませんでした。
全般性不安障害についてまとめましたので、不安が強く、日常生活に支障が出ている方は参考にしてください。
そうでない方にも「全般性不安障害」を知ってもらえると嬉しいです。
★「全般性不安障害」はどんな病気なの?
全般性不安障害は、毎日の生活の中で理由がはっきりしない不安感、いろいろなものに対する不安を慢性的に持ち続ける病気です。
尽きることない不安のために、身体症状や精神症状が現れるようになり、不安が悪循環していきます。
全般性不安障害の人の不安は、持続的で程度も過剰で、本人が思うようにコントロールできません。
「自分や家族に何か恐ろしいことが起きるのではないか」といつも心配し、少しのことにも過敏に反応してしまうため、物事に集中することができません。
症状が進むと、睡眠や毎日の生活にも支障をきたし、日常生活をこなすことが困難になってしまいます。
私は、飛行機の音が聞こえると「自分のところに落ちてくるんじゃないか」、家族の帰りが遅いと「事故にあったんじゃないか」と不安になって、他のことに手がつきませんでした。
★「全般性不安障害」は心配性なだけじゃない
全般性不安障害は不安を感じる範囲が非常に広く、日常に起きる全てのことが不安の対象になります。
家庭、会社、学校、近所づきあいをはじめ、地震などの天災、海外での戦争など、自分に関係するもの以外も不安の対象になります。
不安の対象が日常生活のことのため、周囲の人も「他の人よりも心配性」や「ちょっと神経質」と思い、病気による不安とはなかなか気づきません。
また、本人も「自分は心配性な性格」と思っていることが少なくありません。
原因ははっきりとは分かっていませんが、神経質の性格や遺伝的要因、今直面しているストレス状態や自律神経の障害などが発症の原因のひとつだと言われています。
★「全般性不安障害」の症状
全般性不安障害は強すぎる不安がコントロールできず、心と体の悪循環によって、下記のような心身の症状としてあらわれます。
《身体症状》
- 頭痛、頭重、頭の圧迫感や緊張感、しびれ感
- そわそわ感
- もうろうとする感じ
- めまい感、頭がゆれる感じ
- 自分の身体ではないような感じ
- 身体の悪寒や熱感、手足の冷えや熱感
- 全身に脈拍を感じる
- 便秘や頻尿 など
《精神症状》
- 些細なことで不安になる
- 注意散漫な感じ
- 記憶力が悪くなる感じ
- 根気がなく疲れやすい
- イライラして怒りっぽい
- 小さなことが気になる
- 悲観的になり、人に会うのが煩わしい
- 寝つきが悪く、途中で目が覚めやすい など
★「全般性不安障害」の治療法
全般性不安障害の治療には、不安が尽きないうちは薬を使って、気持ちを落ちつけることが必要になります。
薬によって症状が緩和してきたら、認知行動療法を行うと、より有効な場合もあります。
全般性不安障害は発病すると、うつ病、パニック障害、社会不安障害(SAD)などを併発する可能性が高くなるといわれています。
「これって全般性不安障害の症状かも?」と心配される場合は、早めに受診してみましょう。
自己判断せずに、専門の医師に診てもらってくださいね。