社交不安障害について
息子は「社交不安障害」で、わたしと同じ心療内科に通院しています。
★はじめに
2年ほど前に、息子が社交不安障害の診断を受けました。
今回は社交不安障害についてまとめましたので、人前で緊張や恐怖が大きく、社会生活に支障をきたしている方は参考にしてください。
そうでない方にも「社交不安障害」を知ってもらえると嬉しいです。
★「社交不安障害」はどんな病気なの?
社交不安障害は、人前で恥ずかしい思いをすることを極度に恐れるあまり、そのような社会的状況に強い不安や苦しみを感じ、次第にその場面を避けるようになる病気です。
外出や通勤・通学もできなくなるなど、日常生活や職業的または社会的な機能に障害が出ます。
人前に出ると緊張する、わけもなく不安や恐怖するなどの症状が大きくなると、社会生活に支障をきたすようになります。
現在では、10人に1~2人が社交不安障害にかかるとも言われています。
発症年齢は10代半ばから20代前半が多く、病気という認識がなく、長い間1人で悩んでいるケースが少なくありません。
★「社交不安障害」の症状例
社交不安障害の症状の例として、
人の前に出ると緊張感が高まり、顔が赤くなる。
- 対人恐怖症
周りの視線が気になり、恐怖や震え、めまいなどを感じる。自分に対する他人の評価に強い不安を感じる。
- 発汗恐怖症
緊張により発汗し、ハンカチやタオルなどを持たないと落ち着かない。
- 書痙
人前で文字を書こうとすると、緊張と不安で手が震える。
- 場面恐怖症
緊張して声が震えるなど、人前でうまく発言できない。
などがあります。
★「社交不安障害」の原因
社交不安障害の原因は、まだはっきりとは解明されていません。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンなどのバランスが乱れて、不安を誘発している
との説や、
恐怖や不安に関与する脳内の扁桃体が、過剰に反応しているのではないか
との説があります。
また、人前で恥ずかしい思いをした経験が、引き金になった場合もあります。
遺伝と思われる症例は、かなり少ないです。
★「社交不安障害」の治療法
社交不安障害の治療は、薬と認知行動療法を中心に行われます。
両方を併用すると治療効果が高いといわれています。
社会不安障害は、放っておくとうつ病などになる恐れもあるので、思い当たることがあれば早めに受診してみましょう。
自己判断せずに、専門の医師に診てもらってくださいね。