更年期にみられる主な頭痛
頭痛って本当にツラいですよね。
40代に入って「頭痛がひどくなった」という方は、少なくないのではないでしょうか。
更年期にみられる主な頭痛である片頭痛と緊張型頭痛についてまとめましたので、頭痛に悩んでいる方は参考にしてください。
★更年期にみられる片頭痛と緊張型頭痛
《片頭痛》
- 頭の片側が痛む
- 脈拍に合わせてズキンズキンと痛む
- 日常的な動作(歩行や階段の昇り降りなど)により頭痛が悪化する
- 悪心や吐き気などを伴うこともある
- 太陽の光や音で痛みがひどくなる
《緊張型頭痛》
- 頭の両側、全体が痛む
- 圧迫されたように、締め付けられるように痛む
- 日常的な動作(歩行や階段の昇り降りなど)により頭痛が悪化しない
- 悪心・吐き気などを伴わない
★症状が起こる要因
《片頭痛》
片頭痛は女性に多く、特定の食物やアルコール、カフェインの摂取、睡眠不足等と並んで、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が要因であると考えられています。
また、月経関連の片頭痛も月経時、黄体期エストロゲンの低下が要因であると考えられています。
このため、片頭痛はエストロゲンの「ゆらぎ」が大きい閉経前は一過性に悪化し、エストロゲンの変動がなくなる閉経後に軽快します。
月経に関連した片頭痛の経験がある人は、閉経前の片頭痛が悪化するリスクが高いと考えられています。
また、抑うつや不安などの精神症状に関連するとも報告されています。
《緊張型頭痛》
緊張型頭痛は、目や肩の疲れなどの身体的ストレスだけでなく、不安などの精神的ストレスから、頭部の筋肉が過度に緊張するために起こることがあります。
また、閉経後に症状が変わらない、あるいは悪化したと訴える女性が多いこと、肥満、運動不足、喫煙などが危険因子であることが報告されています。
★簡単な対処法
《片頭痛》の場合は、アルコールやカフェインの摂取を控え、睡眠をしっかりとるようにしましょう。
《緊張型頭痛》の場合は、長時間の同じ姿勢や無理な姿勢を避け、ストレッチや運動をして血行をよくすることが大切です。
簡単な対処法はありますが、症状がひどい場合は専門の医師に相談してみましょう。